ゼミ合宿

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2015年12月16日水曜日

ディベート大会 2015



こんにちは。植田ゼミ21期生の林香穂です。


今回は、12月6日に行われた関西学院大学とのディベート大会についてお伝えします!




関西学院大学・寺地ゼミの方々と毎年させて頂くこのディベート大会、15回目の今年は同志社大学のキャンパスで行われました。

会場準備をしています



お土産交換の様子です


司会進行してくださる先輩方





今年のディベートテーマは、
「量的緩和政策は日本にとってプラスであったか」と、
「法人税引き下げは日本経済にとってプラスであるか」
の二つです。



前者は過去の完結した出来事に関する討論であるのに対し、後者は、未来にその出来事が起こったら、という想定をもとにして行われる討論です。


そうしたテーマの違いも、今回のディベートをする上で注目すべき点の一つとなりました。




最初に行われたのは、「量的緩和政策は日本にとってプラスであったか」についてです。


関西学院大学・寺地ゼミは肯定側、同志社大学・植田ゼミは否定側となりました。


銀行の貸出残高、金利、消費者物価指数など当時のデータを用い、それらの指標が量的緩和政策によっていかに動いたのかなど討論しました。



否定側は、同時期に行われていた金融再生プログラムの影響も考慮し、そうした変動が本当に量的緩和政策によるものなのか、という否定も行いました。

量的緩和 否定側・立論





また、この討論は「日本にとってプラスか」の是非を問うものでしたが、肯定・否定でその捉え方に違いが出ていました。


肯定側は政府目標の達成をプラスとして主張し、一方で否定側は、あくまで目標であり、それが実質的な経済のプラスにはなっていないという主張をしました。

立場の違いから生じるこうした差も、ディベートのおもしろい所と言えます。

フロアーも真剣に耳を傾けます



 


 







その後、「法人税引き下げは日本経済にとってプラスであるか」についてディベートが行われました。


先程と同様、こちらも関西学院大学・寺地ゼミが肯定側、同志社大学・植田ゼミが否定側です。


肯定側は、法人税引き下げが設備投資促進、株価上昇、消費増加をもたらして最終的な経済活性化に繋がると主張し、それに対し否定側は、そもそも法人税引き下げだけではそれらの経路に繋がらないという、根本の部分を否定しました。


法人税という大学生にとって馴染みの薄いテーマではありましたが、肯定、否定共によく練られた立論となっていました。







法人税 否定側・最終弁論





今年は全体的に間が空くことなく挙手がされ、双方とも質疑応答のラリーが活発に行われていたように思われます。

同志社側も、関西学院大学のような全員一斉の挙手とまではいかないものの、極端に偏ることなく発言が行われていました。


また、立論や最終弁論においても、どれも制限時間内で主張がきれいにまとめられており、肯定・否定共に甲乙つけがたい素晴らしい内容となっていました。


量的緩和 否定側・最終弁論

法人税 否定側・立論




そうして両方とものディベートが終了し、先輩、先生方にフィードバックを頂きました。






そして最後は、恒例の懇親会です!


お互いの立論について裏側を聞きあったり、今までを振り返って各々楽しみました。


植田ゼミのベストディベーターです




















今回のディベート大会をもって、3回生のゼミでの主な活動は全て終了となります。


今年度の後期が始まってから、授業でのプレディベート、合宿、研究報告大会、ディベートと通して、周囲の人たちに支えられてここまで来ることができました。


今回のディベートにおいても、ディベート班が集まって勉強している時には、先輩方や他の3回生がわざわざ足を運んで差し入れを持ってきてくれたり、煮詰まっている時にはアドバイスをくれたりしました。


当日も会場準備や進行役を行い、本番に集中できるよう、陰ながら支えてくれました。


なかなか上手くいかず苦しいことも多々ありましたが、仲間と協力して何かを成し遂げるというこの活動は、大学生活において非常に貴重な経験になったと思います。



そして今年私たちが得た分は、来年、今の2回生たちにしっかり還元していきたいですね。


ひとまず、3回生の皆さんおつかれさまでした。


 そして、ここまで支えて下さった植田先生、先輩方、ディベート大会に来てくれた2回生の皆さん、ありがとうございました。












最後になりましたが、遠路はるばるお越し頂いた関西学院大学の寺地先生とゼミ生の皆さま、本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。























2015年12月9日水曜日

四大学研究報告大会 2015



こんにちは!植田ゼミ21期生の林香穂です。


同志社ではEVE祭も終わり、同志社ツリーが点灯し始めるなど、今年も終わりに近づいているのを実感する時期になりました。

3回生の中にも、サークル最後のイベントを終えた人がいるのではないでしょうか。




さて、EVE祭といば11月末ですが、11月末といば、植田ゼミにとっては研究報告会です!



11月29日、早稲田大学のキャンパスにて四大学研究報告大会が行われました!




例年は五大学で行われていましたが、今年は慶応義塾大学・渡部ゼミ神戸大学・藤原ゼミ早稲田大学・小倉ゼミ、そして同志社大学・植田ゼミの四大学で行われることになりました。



今年は開催地が東京ということもあり、本番の29日は東京に泊まり、翌30日に自由行動で観光をして帰るという一泊二日日程です!





1日目


当日の集合時刻はなんと朝の6時50分!!


まだ薄暗く寒い中、誰一人遅刻することなく無事集合し、新幹線に乗って東京へ向かいました。



富士山が見送ってくれました



東京はやはり京都と比べるとビルがとても高く、慣れない光景が私達の緊張をより高まらせます。








四大学全てのメンバーがそろうと、早稲田大学、小倉先生の挨拶でいよいよ報告会が始まりました!


研究報告は、1つにつき15分報告+10分質疑応答の25分で行います。



1日全体の流れとしては、


11:00~11:10    開会式
11:10~12:10    報告3本(早稲田、同志社)
12:10~13:30    昼休み
13:30~15:00    報告3本(慶応、神戸、同志社)
15:00~15:15    休憩
15:15~16:45    報告3本(慶応、同志社、早稲田)
16:45~17:00    閉会式
18:00~20:00    懇親会


となっており、報告は3部構成で進められました。


ぎりぎりまで相談をします







まず第1部。同志社のスタートを切るのは、「金融再生プログラムによる中小企業への影響」という研究報告です。


金融再生プログラムは、バブル崩壊後の不良債権処理を目的に行われました。
金融再生プログラムが日本経済全体に効果があったのかどうか分析するため、日本経済を支え、かつ企業の末端に位置する中小企業への影響に焦点を当てました。

資金の貸し出し額や企業の財務状態など、分析に分析を重ねることで、より具体的な影響を探る研究報告になっていました。


 

 

 

 

 次の第2部で発表された研究テーマは、「量的緩和政策によるマネーサプライの物価への影響」です。


日銀による国債の買い取りがマネーサプライ増加をもたらし、それが本当に最終的な物価の上昇にまで繋がるのか、という分析です。

「貨幣流通速度」や「マーシャルのK」など今までにゼミでは取り上げられなかった式を新たに用いながらも、それらをかみ砕いて説明しており、とても分かりやすい研究報告でした。






そして最後の第3部では、「対内直接投資の増加要因」という研究報告が行われました。


なぜ日本への対内直接投資は他国と比べて極端に低いのか、その要因を探りました。


現在、対内直接投資増加を目的に引き下げられている法人税の分析はもちろんのこと、その他に、他国への興味や開放度を見る指標として「国際観光支出」を用いるという、独自の視点からの分析もなされていました。








加えて、研究内容についてはもちろんですが、今回の報告ではフロアーへの分かりやすさを特に重視してきました。

例えば、言葉だけで説明しにくい内容にはアニメーションを用い、フロアーが話に入り込みやすいような工夫がされていました。


特に注目してほしい箇所の大きさや配置なども非常に配慮されていて、どの班もとても素晴らしい発表でした。






そして他大学も含め全ての発表が終わり、最後に先生方からのフィードバックを頂いて、今回の研究報告会は終了しました。




私たちを見送る大熊重信像





…が、その後は場所を移動して懇親会へと続きます。




緊張した空気から一転、大学関係なく楽しい交流をすることができました!













2日目


研究報告も無事に終え、2日目は自由行動です!




前日の疲れもなんのその、女子勢のほとんどは早起きし、ディズニーランドへ向かいました!






その他のメンバーも、各々まったり東京を満喫したようです。








こうして、2015年度の四大学研究報告会は無事に幕を閉じました。


研究報告班のみなさん、本当にお疲れさまでした!!

















今回、関西にとどまらず様々な大学と交流することで、より私達の視野を広げることができたように思われます。



これから就職活動がさらに本格化したら、よりたくさんの大学の人と接する機会も増えていきます。
そうした場合も、今回のように知らないことをどんどん吸収し、自分たちの更なる成長の糧にしていきたいですね。





そして最後に、今回迎えて下さった早稲田大学の方々、そして毎年このような素晴らしい会を企画してくださる先生方、本当に有難うございました。


そして、慶応義塾大学、神戸大学、早稲田大学の皆さま、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。